2022/12/15
防水工事の見積もり依頼の注意点~悪徳業者に騙されないために~
防水工事の見積もり依頼の注意点
防水工事はおよそ10年を目安に効果が失われてしまうため、適切なタイミングで再度防水工事を行わなければいけません。
防水工事を行わないと雨水が建物内部に浸入してしまい、建物の最重要箇所である躯体に腐食を引き起こしてしまいます。
さらに、カビが発生すれば建物を使用する方の健康にも大きな影響を与えるでしょう。このようなトラブルを防ぐためにも、防水工事を定期的に行い、建物を守らなければいけません。
しかし、防水工事には相応の費用がかかるため、なるべく安い業者に依頼したいと考える方もいらっしゃるでしょう。適切な施工を安く行ってくれる業者もありますが、中には悪徳業者に騙されてしまうケースもあります。
そこで今回は、防水工事の見積もり依頼の注意点をご紹介させていただきます。
防水工事の費用相場を知る方法
防水工事を業者に依頼する前に必ず行うのが見積もり依頼ではないでしょうか?
しかし、その際に費用相場を知らなければ金額が適正かを判断することは難しいと思います。防水工事は大きく分けてFRP防水、ウレタン防水、シート防水、アスファルト防水の4つに分類できます。
1㎡あたりの費用相場は、FRP防水は4000円から7500円前後、ウレタン防水は3000円から7000円前後、シート防水は3000円から7500円前後、アスファルト防水は3000円から8000円前後です。これは大まかな目安であるため、業者によって多少の金額の差があります。
この金額よりも明らかに高すぎる、もしくは安すぎるといった場合には、注意が必要です。
一括見積比較サイトで見積もり依頼する時の注意点
インターネット上で防水工事の一括見積比較サイトを見たことがあるのではないでしょうか?
複数の業者に対して少ない手間で見積もり依頼ができるため、ご利用される方がいらっしゃいます。きちんとした一括見積比較サイトであれば、安く施工できる防水工事業者を簡単に探せる一方で、悪徳業者が運営している場合にはトラブルに発展するケースもあるため要注意です。
悪徳業者が運営しているサイトの場合、業者の情報量が少なかったり、お客様の声や感想などの情報がよく読むと適当であったりします。さらに、登録した情報をそのまま業者に横流したり、情報をそのまま抜き取られてしまったりといった問題も起こり得るため、サイト選びには細心の注意が必要です。
サイトを選ぶ際には、サイト内の情報をよくチェックし、違和感がないか確認しましょう。
ハウスメーカーに見積り依頼する時の注意点
ハウスメーカーが防水工事も請け負ってくれるケースもあります。付き合いのある工務店やハウスメーカーであれば、新規で業者を探すよりも信頼感があるでしょう。しかし、中には依頼してトラブルに発展するケースもあります。
よくあるケースとしては、受注を取りたい営業担当から不安を煽る話をされ、本来必要のない工事まで依頼してしまうというものです。
きちんと見積もり書の内容を確認し、本当に必要な施工かを判断しましょう。営業マンの言うことを鵜吞みにせずに、自身でも調べるなどの行動が必要です。
悪徳業者に騙されないために
明朗会計できちんとした防水工事業者がいる一方で、高額な金額を提示する悪徳業者も残念ながらいます。
このような悪徳業者に騙されたというオーナー様も実際にいらっしゃいました。相場よりも高い金額の支払いや、施工後に水漏れなどのトラブルが発生するなど、さまざまな問題が起こりかねません。
相場よりも金額が高すぎる場合、見積もり内容に不要な施工が含まれているケースがあります。また、相場より安いと思っても施工が始まってから追加契約をして料金を上げられてしまい、結果として相場よりも高い金額を請求されるケースも・・・
見積もり書を提示された際に、内容を確認して不自然な点があれば遠慮なく質問しましょう。
もしも曖昧な返答である場合や、正確な回答が得られない場合には問題がある可能性が高いです。悪徳業者にひっかからないためには、見積もり書の内容を細かく見て質問すること、複数の業者に見積もり依頼をして金額や施工内容の比較を行うことが有効な対策です。
まとめ
防水工事を行うためにかかる費用は決して安いものではありません。
もしも悪徳業者に騙され、高い金額が請求されれば、経済的な負担は非常に大きいものになるでしょう。
また、もしも手抜き工事をされた場合、施工をし直すことは容易ではありません。最悪の場合、施工箇所を撤去しなければいけないなど、大きな損失に繋がる可能性があります。
もしも怪しい業者から防水工事を勧められても、別の業者に相談したり、その業者についての情報を収集したり、警察に相談したりなどして、悪徳業者から騙されないような対策を行いましょう。